正看護師は医師の指示のもと、患者の健康状態を観察し、必要なケアを提供する役割を担っています。医師が治療方針を決定するために、体温や血圧、脈拍といったバイタルサインを測定することから始まります。その際には、患者の病状の変化を早期に察知して迅速に対応する能力が求められるでしょう。また、患者の服薬管理も行います。処方された薬を正しく患者に渡し、服薬計画を説明することも大切な役割です。健康教育も正看護師の重要な業務の一つで、患者やその家族に向けて病気や怪我の予防法、治療法、退院後の生活についてわかりやすく指導します。患者が安心して治療を受け、日常生活を続けられるようサポートするのが正看護師の仕事です。
さらに、患者の肉体的なケアだけでなく、精神的なサポートも行います。入院中の患者は不安やストレスを抱えることが多いため、傾聴して心のケアを提供するのです。患者の気持ちに寄り添い信頼関係を築くことで、治療への不安を和らげる手助けをします。そして、医療チームの一員として、ほかの医療スタッフと協力しながら患者に最適な医療を提供する調整役も役割の一つです。部署によって業務内容は異なりますが、いずれの場合も患者の安全と快適さを第一に考えた看護が求められるでしょう。正看護師は、自己研鑽の継続も肝心です。医療は常に進化しているため、新しい技術や知識を学び続けることで質の高い看護につながります。正看護師は患者の健康維持・向上に貢献する、医療現場に欠かせない存在です。